日光浴

日光浴

月から見たら一体何色なんだ、と考えたくなるほど
視点のずっと上で無言の行進を続けている
ちょっと寝起きの悪そうな灰色のかたまりまで手が届いたとしても
地面を見下ろして、あまりの高さにどうしようもなくなりそうだ。
それでも、どこまでも高くジャンプしてみたい思いは消え去らない。


真っ暗で一歩先さえ見えない時も

緑色に覆われて、たくさんの誰かに囲まれている時も

青く輝く、暖かい日差しを感じる時も

真っ赤に染まった境界線にこころを躍らせている時も

どんな時も海底から、ぼやけた世界を思い浮かべている私。

いつか巨水の外に飛び出せる

そんな日がくるまで岩にへばりついて

これからもずっと上を向いていたい。

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Written By GloomyWind 2003/2/19
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